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「写経って難しそう…」そんな私が体験して気づいた“心の変化”〜雑念だらけの私が、静けさに包まれた2時間〜

◆まず最初に:携帯は電源オフ
写経の場に入る前に、スタッフの方からこう言われました。
「携帯の電源は、完全にオフにしてください。」
通知音や振動は集中の妨げになります。
“今からは自分と向き合う時間なんだ”という気持ちが自然と整いました。
◆やる前に感じていた不安
写経って、なんとなく「難しそう」「意味が分からないとダメなの?」って思っていました。
- 上手く書けるかな?
- どんな気持ちで書けばいい?
- 道具って何が必要?
- 意味がわからないのに書いていいの?
- 時間内に終わらなかったら?
- 書き終えたらどうするの?
…などなど、やる前から頭の中は疑問だらけ。
◆写経セットに安心
案内された席には、整然と道具が並んでいました。
- ラミネート加工された経典(2枚)
- 半紙(なぞり書き用)
- 敷き紙(手が汚れないように)
- 筆ペン3本
- 文鎮
ラミネート経典に半紙を重ね、透けた文字をなぞって書くと聞いて、正直ホッとしました。
「まる写しするのかと思ってた…」という不安はすぐに解消されました。
もう1枚の経典は見本として横に置いて使えるようになっていて、これがとても便利でした!
◆写経のルールと意外な豆知識
スタッフさんからの説明で、こんなことがわかりました。
- 所要時間:約1時間〜1時間半
- 書き終えなくても大丈夫
- 途中で声をかけてくれる
- 写経は本来“自作のマスク”をつけて行う(息が経典にかからないようにするため)
今回は市販のマスクが用意され、それを着用して行いました。
◆いざ、はじめの一文字
深呼吸して筆ペンを持ち、一文字目。
緊張で手が震えるほど。でも、「どうやったら綺麗に見える?」「この書き順で合ってる?」といろんな考えが頭を巡ります。
そして気がつけば、こんな雑念まで(笑)
「甘いもの食べたいなー」
「お昼ラーメンにしようかな…」
当然、そういう時の文字はちょっと雑なんです。
でもそれも含めて、写経なんだと思いました。
◆集中状態の不思議
半分くらい書いたところで、スタッフの菅原(すがわら)さんが声をかけてくれました。
「いいペースですね。」
この一言にホッとしました。
体感ではまだ30分くらいと思っていたけれど、実際にはもう1時間。
集中していると時間の流れが変わることを、そろばんでも感じますが、写経でもそれを実感しました。
後半は、少しずつ“無心”で書けるようになっていったと思います。
◆最後の仕上げと奉納
写経の最後には、自分の願いを書く欄があります。
私は「事業繁栄」と記しました。
自分のためでもあり、関わる人の幸せを願う気持ちで書けたのがよかったです。
完成した写経は奉納されるため、持ち帰ることはできませんが、写真撮影はOK。
スマホでしっかり記念に撮影しました。
◆写経の意味や歴史も学べた
書き終えた後には、経典の意味や歴史、なぜこのお経が広く写経に使われているのかなど、丁寧に説明していただきました。
質問もでき、とても学びの多い時間でした。
🌿この約2時間は、心が整う貴重な体験でした
- 自分の内側と向き合う時間
- 雑念と集中のあいだを行き来する時間
- 手を動かしながら静けさに包まれる感覚
普段の忙しさでは得られない「心のゆとり」に気づけた時間でした。
そして正直な気持ちとして——
**「もう一度写経したい」**と思っています。
🧒子どもも写経できます!
実は今回、子ども用の写経もあることを知りました。
子ども向けには文字が少し大きく、文字数も調整されているそうです。
もし「夏の自由研究で写経に挑戦したい!」というお子さんがいれば、紹介も可能です。
親子で一緒に“静かな集中”を味わってみるのも素敵な時間になると思います。
✍️さいごに
写経というと「難しそう」「宗教っぽい」と思われがちですが、実際はもっと身近で、心が整う体験でした。
- 字が上手じゃなくても大丈夫
- 意味がわからなくても大丈夫
- 集中できなくても、それもまた“気づき”
そんな安心感のある場所で、
静かに筆を運びながら「今の自分」と向き合ってみませんか?

