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珠算は「魔法の万能薬」ではない?──脳を老けさせない、そろばんの新しい力

「そろばんは頭に良い」──その言葉は誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。計算が速くなるだけでなく、記憶力や集中力が向上すると言われています。
しかし、もしその常識が、認知症予防においては少しだけ“不十分”だとしたら?
実は、従来の珠算学習だけでは、認知症予防に限定的な効果しか得られないという意外な事実があるのです。今回は、その理由と、脳の健康を本気で考える新しいメソッドについてお話しします。
「上達するほど効果が薄れる」珠算のパラドックス
珠算の本来の目的は、早く、正確に答えを出すことです。
この目的を追求すると、ひたすら練習を重ねることで、指の動きが自動化していきます。いちいち考えなくても、まるで反射のように指が動くようになるのです。
これは、一度乗り方を覚えた自転車に、その後は無意識に乗れるようになるのと同じです。この「無意識」の状態は、脳にとっては心地よいものですが、残念ながら脳の活性化という点ではあまり刺激になりません。
つまり、珠算が上手になればなるほど、脳は「考える」ことをやめてしまい、せっかくの脳トレ効果が薄れてしまう。これが、珠算が持つ「パラドックス」なのです。
脳を老けさせないための「総合トレーニング」
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか?
鍵となるのは、「常に脳を思考状態に置く」ことです。
認知症予防には、特定の脳の部位を鍛えるだけでなく、脳全体をトータルで鍛えることが不可欠です。
この課題を解決するために、大学などの脳研究機関と共同で開発されたのが「そろばん式脳トレーニング®」です。
これは単なる計算練習ではなく、「脳全体を総合的に活性化させること」を目的とした新しいメソッドです。
思考を継続させる工夫が、脳を若く保つ
このトレーニングでは、「慣れ」による効果の減衰を防ぐため、常に脳に新しい刺激を与え続けます。
例えば、
- 記憶力を鍛えるプログラム
- 空間認識力を刺激するプログラム
- 前頭前野を活性化させる課題
など、計算だけにとどまらない多様なプログラムが組み込まれています。
これにより、そろばんを初めて触る人が基本を覚える段階や、新しい手法を学ぶ段階で得られる「考える」という脳の活性化を、継続的に引き出すことが可能になりました。
このトレーニングのゴールは、「早く計算すること」ではなく、「脳に最高の刺激を与え続けること」です。
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